TeaBreak スタッフ通信

金融資産税

2012年 2月21日 21:26

執筆者:ishizuki

 事業者は毎年1月31日まで償却資産税の申告をします。事業者が購入した有形固定資産を市町村に報告し、それに対して市町村は1.4%の固定資産税を課税するのです。もっとも固定資産税は事業者だけではなく、生活者のすべての土地や建物に対してかかる税金ですが、事業者は車両以外の備品や機械などに対してこの固定資産税が課税されているのです。車両は課税されないのかというと、自動車税の対象のためこの固定資産税はなく、いづれかが課税されているわけです。

 物を所有する人に税金をかけても支払える、これを担税力といいますが、物を買える人には担税力がある、と税法理論は判断します。物を買ったからお金がなくなったので税金を支払う余力がなくなる、というのが庶民感情ですが、税理論はそう考えません。不思議なところですね。

 有形の物に課税するのが固定資産税ならば、その他の物に課税したくなるのが為政者心理でしょう。その他のモノとはいったい何でしょう。最大のモノは現金預金です。国民の現金預金に対して課税するのが為政者の夢なのではないのでしょうか。国民のもっているお金に課税する、それが金融資産税です。かなり以前から将来は課税されるであろうと言われてきました。国民の資産が1,300兆円あるならば固定資産税と同じ1.4%課税すると、18兆円。倍の2%なら36兆円で、なんと国家予算の3分の1 賄えることになります。こんな魅力的な財源はありませんね。銀行が特別徴収義務者となり、ある特定の日のお客様の口座から税金を自動振りかえるのです。夢のような財源です。

 現在こんなことは決まっていませんし、税制改正案にも出てきていません。しかし、これが議論される日が近いかもしれません。
   
 
 


 

このページトップへ

地球温暖化と会社温暖化

2012年 2月20日 23:48

執筆者:ishizuki

 平成24年の2月。毎日毎日寒く雪の多い日が続いています。私は毎日1時間くらい雪かきです。除雪に1時間くらいというのはまだいいのかもしれません。除雪が終わらなければ確定申告がはじまりませんよ。

 あの猛暑の夏、地球温暖化対策と叫ばれていたあの猛暑がなつかしいです。あの猛暑は本当にまたやって来るのでしょうか。夏は猛暑、冬は豪雪。なんと恐ろしき自然のなせる技なのでしょう。

 益々景気が冷え込み経営は寒冷化。コスト削減、リストラ、省エネ、節約・・・・こんな冷たい言葉は経済を破綻させてしまいます。冷え込んだ経営をもっと温暖化しましょう。暖かくしましょう。地球温暖化ではなく、会社温暖化です。

 笑顔で明るく元気に、どんどんお金を使って試験研究しましょう。未来投資です。すぐには効果がでない開発を、どんどんこれからやっていきましょう。人と人とがギスギスする会社から笑顔と元気のあり会社に仕立てていきましょう。

 イソップ童話の「北風と太陽」です。北風が吹いてもタンス預金からお金はでてきません。太陽こそがタンス預金から浮かれたお金を引っ張り出せるのです。人を暖かい気持ちにしてあげてください。財布のひもがゆるみます。これこそが景気活性化なのですよ。
 
 
 

このページトップへ

北風と太陽

2012年 2月13日 21:56

執筆者:ishizuki

 大雪でした。毎日毎日大雪でした。消しても消してもどんどん積もる大雪でした。
 あっ! 太陽だ! 陽が照ってきた。あ! 溶けてゆく溶けてゆく、雪が溶けてゆく。こんなに太陽を待ち受けるのは一年で今日だけかもしれない。本当に待って待って待った太陽です。心の底から太陽のありがたさを感じます。

 北風と太陽というイソップ童話が心にしみます。こんな寒い日、強い北風は身をこわばらせます。身を緊張させます。心をかたくなにさせます。そこで現れた太陽は、気持ちをゆるめます。感謝の気持ちをもたせてくれます。そして、寛容にさせます。

 暖かいことがこんなにも心を幸せにするなんてあまり感じませんでした。人間関係の中でも同じです。暖かさが一番としみじみ感じさせてくれます。自分を自戒しています。
 

このページトップへ

所得収支と海外預金

2012年 2月12日 18:42

執筆者:ishizuki

 平成23年の経常収支が15年ぶりに10兆円を割ったこと、さらに貿易収支が赤字になったことが報道されています。この貿易収支の赤字は31年ぶり。昭和55年私はこの業界に入る前ですが、赤字で世の中が終わるなど度考えている人はいない時代でした。オフコースの「さよなら」が流行ったこの年は私は歌いまくっていました。
 
 貿易赤字で世の中暗くはなりません。今回は貿易赤字の分所得収支がそれを上回っているので経常収支はマイナスにはなりません。所得収支は海外からの配当金・利子などですがこの15年間、日本の貿易黒字は世界各地に投資されて、その配当利子がまわりまわって日本を黒字にする仕組みになっています。日本人と日本企業は海外で儲けているのですね。

 ちょっと待ってください。日本に還流していない配当や利子はどうなるのでしょうか。送金されずそのまま現地で元本に組み入れられ、蓄えられているものはどうなるのでしょうか。きっとこの中には入ってないのでしょうし表に出てないのではないのでしょうか。ところがこっそり将来の円安を期待した日本のお金持ちの海外預金や信託の配当・利子が、ここに入ってこないことを一番良く知っているのは何と日本の国税庁なのです。

 確定申告が近づいてきました。国税庁はこの海外資産の配当利子の申告漏れを特に強調しています。申告してくださ〜いと宣伝しています。

 昨年は香港との租税条約も交わされています。お心当たりに人は是非申告してください。数年して忘れた頃に資料が日本の所轄の税務署に回ってくるのですからお気を付けください。 

このページトップへ

デノミとタンス預金

2012年 2月 9日 23:13

執筆者:ishizuki

 鳩山首相の頃デノミを断行するという話があったのですが当時の藤井財務大臣が辞めたのでこの話はとん挫しただそうです。

 デノミは通貨を100分の1とか1,000分の1にするものですが、たとえば100分の1にすると 1ドル=7円や1ユーロ=1円 と比較しやすい単位になります。

 自動支払いシステムなどはすべて単位を変えなければならないため、機械の一部交換が大量に必要になります。日本中で相当額の設備投資が始まります。景気浮揚策として、過去たびたび浮上する案だったのですが、いまだ行われていません。今やってもいいのではないのでしょうか。内需を強制的に喚起するとてもいい政策なのではないでしょうか。

 タンス預金が30兆円ともいわれる日本ですから、このタンス預金を炙り出すにはもってこいの政策になります。当局は全体の通貨発行額から割り出すタンス預金総額総は把握できても、個人別に把握できません。個人別に把握できてこそ相続税の網がかけられ税収に結びつくのです。こんないいことはありません。

 でも待ってください。端数は切り捨てなのでしょうか。わかりません。どうなるのでしょうね。端数はコインですから金属としての価値があります。これもまた大切にしましょう。通帳の端数は一瞬にしてなくなるのでしょうね。

このページトップへ

イスラエルとイラン

2012年 2月 7日 22:12

執筆者:ishizuki

 イランの核開発を阻止する世界的な動きの中、イスラエルはイランに対して先制攻撃をかけるという真実味のある噂が流れています。昨年からの話ですが今年に入り春までに攻撃するのではないかというのです。
 
 イスラエルは過去にもイラクやシリアに対して戦闘機攻撃をしかけたことがありますのでとても現実味のある話です。ただし、もしイスラエルが攻撃を仕掛けて、核関連施設を攻撃すれば、震災での福島第一原発以上に放射能被害が出ることは間違いありません。 さらに、日本のエネルギーの90%以上を依存する中東地域の大動脈であるホルムズ海峡を石油タンカーが通れないことになれば、日本を極端な石油ショックが襲います。デフレの日本は一挙にインフレ突入です。日本にあるすべての原子力発電所をフル稼働することで代替エネルギーを確保せざるをえないかもしれません。恐ろしい事態になります。

 まだ日本ではこのことは議論されないのが不思議です。結果として、日本は原発政策を転換できないジレンマにはまりこむのでしょうか。危険な事態は続くのです。 

このページトップへ

大雪と東証システム機器障害

2012年 2月 2日 23:06

執筆者:ishizuki

 今日東京証券取引所の機器障害が発生しました。マスコミは様々な憶測で批評しています。しかし、この機器障害は太陽活動の活発化が原因だとしたら、と考えるのは私だけでしょうか。磁気嵐、電波障害が既存システムの容量オーバーを引き起こすことは想像できないことではありません。磁気嵐は、高度に電子化された現代社会には計り知れない影響を及ぼすことが考えられます。

 瞬間的のすべてのシステムがストップした場合の損害は計り知れないものでしょう。そんな危険な中で現代人は生きているということを最近感じています。

このページトップへ

このページのトップへ
© Copyright 税理士法人 PierTax all rights reserved.