TeaBreak スタッフ通信

スイスフラン・ショック!!

2015年 1月18日 18:54

執筆者:ishizuki

 先週からスイスフランが急騰しています。このようなことは今までにありませんでした。スイスフランは世界中で一番安定した通貨で、為替変動を考慮した財産防衛には最適な通貨であると今まで聞いていきました。実際にスイスフラン運用をしている人はいないようなのですが、検討していた人は多いのではないかと思います。

 スイスフランが安定していた理由は、通貨変動で中央銀行が無制限の通貨介入をしていたからなのだそうです。アメリカドル並みの価値をずっと維持してきた。バブルの頃、スイス銀行の秘密口座に預け入れれば、日本の国税当局にはわからないだろうと、わざわざスイスまで行った人も少なくありませんでした。しかし、スイス銀行の預金の保管料の高さにに驚き、笑い話にしてして帰ってきた日本人の話をよく聞きました。そんな中でも、一部のとてつもないお金持ちは本当に預け入れたのかもしれません。

 しかしこれが崩れました。スイス銀行での秘密口座での預け入れをした真なるお金持ちに衝撃が走っているのではないのでしょうか。これからどんどん新聞報道されると思います。

 やはり、海外財産は為替リスクが大きいですね。これで、安全神話は完全に崩壊しました。全くの自己責任です。素人に毛の生えたような、銀行員や証券会社、信託会社などのセールストークに本当に注意しなければなりません。くれぐれもご注意をお願いいたします。

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2015年は小寒冷期突入?

2015年 1月10日 19:22

執筆者:ishizuki

 寒い毎日が続きます。太陽の黒点活動に異変が生じている話が言われています。11年周期で黒点数の増減が発生し、黒点数が増加していくときには景気も良くなっていて、太陽活動の11年周期と景気には関連性があると、特に30年くらい前、嶋中雄二(現東京三菱モルガンスタンレーの景気循環研究所長)が「太陽黒点活動と景気循環」のなかで唱えていました。

 しかし、今、太陽の黒点活動が異常をきたしています。活発な活動期と考えられる時期に黒点活動が活発化しないのです。11年周期が崩れてしまているのです。2015年の現在もまだ低調です。

 過去に同じように11年周期が崩れた時がありました。17世紀〜18世紀で、象徴的には、テムズ川が冬になると毎年凍結(小氷河期)するほど世界が寒冷化したようです。それだけでなく、寒冷化は、飢饉を招き、難民や戦乱、人心荒廃など暗い時代へとつながっていったのです。

 太陽の黒点活動の停滞と地球での寒冷化現象を、学問的に関連付ける研究は明確ではないようですが、フランスパリでのテロ事件のように、宗教対立やナショナリズムなど世界に不安要素が拡大してくる様相は、ついマイナスの判断につなげてしまいます。本当に寒冷化した日が続きます。年を取ったせいか一層の寒冷化に感じているのです。
 

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医療紛議専門弁護士と知り合いました。

2015年 1月 9日 19:59

執筆者:ishizuki

 私は現在、税務訴訟で日本の第一人者の鳥飼総合法律事務所の研修会に通っています。その研修会の懇親会で知り合った弁護士さんが、医療紛議専門にやってきた弁護士さんでした。若い弁護士さんで4年間に100件の案件を担当されてきたとのお話でした。医療過誤、医療紛議の問題は私たち税理士事務所では全く門外漢でしたが、今後は、当事務所のクライアントのお医者様に対して、心強い存在になってくださるのではないかと内心期待しております。

 東京にある医療の専門事務所は10事務所くらいとの話でした。現実には少ない数なのだと思いますが、逆に考えれば、もっと医療紛議を専門とする弁護士さんが多いことになると、医師の先生方もご心配ですよね。まだ、そこまでではないようです。

 私たちのような地方都市では、弁護士さんの絶対数に限りがあり、ある時はお味方、ある時はその逆の立場ということがあり得ます。さらに、狭い地域で幅広いジャンルが要求されるため、特殊の専門についてはうまく案件が進まないことが多いのが現状です。その点はさすがに東京ですね。さまざまな弁護士さんがその特異をアピールしているので、わかりやすいです。

 今後いい関係をつくっていけたらいいと思っています。

 
 

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国債格付けの最も高い国はどこ?

2015年 1月 8日 23:46

執筆者:ishizuki

 昨年12月に日本国債は「A1」に格下げられました。ムーディーズの格付けですが、ランクにして11番目です。韓国は「Aa3]で8番目、中国は同じく「Aa3]で9番目、なんとこの二つの国より悪いのです。世界第3位のGDP大国と自慢している一方で、国債ランクはこのありさまです。がっかりというところです。

 世界で最も格付高い国はどこだと思いますか。ランク1の筆頭はドイツなんです。ランク1には9か国あって、私が注目する国は、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンです。この北欧の国々は高い税金国家ではありますが、高福祉国家です。国民は20%台の消費税や租税負担率が50%を超える重税国家にもかかわらず、喜んで税を払う国なのです。それだけ、豪語に不安を抱えていない国らしいのです。

 人々が重税を受け入れるのは、日本にいる私たちには信じがたいのですが。この国々の人々は違うのです。私の英会話のマッツ先生はスウェーデン人ですが、最近のスウェーデンはだめだといいます。もっといい国はノルウェーだというのです。北海油田という宝庫に支えられた財政基盤が、盤石な国家を作っているのだそうです。これからも注目していきたい国の一つです。


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日本銀行の驚くべき資産内容!

2015年 1月 7日 19:24

執筆者:ishizuki

 日本銀行の決算書を日銀のHPで見てみてください。
なんとこの1年半で資産総額は倍以上に膨らみ、総額277兆円の資産のうち、買い入れた国債は229兆円で82%もあるのです。公表の自己資本比率は7.7%、もちろん上場会社です。

 財務省が発行した国債と1万円札を刷り上げる日本銀行とのやり取りだけで資産総額を倍以上にふくらませ、刷り上げた1万円札は、意気消沈した日本国民の投資意欲を刺激できず、市中を潤わせることができないこの現実は、異常としかいえません。

 日本銀行の株価もこの10年で最安値圏になっているようです。昨年12月のムーディーズによる日本国債の格付けの引き下げがあったにもかかわらず、市場は、まだ日本は安定的なのだと判断しているようです。

 私には異常な内容ではありますが、これを取り囲む人たちにとって、これは安定的との判断なのだそうです。このような奇妙なこと、これがアベノミクスなのでしょうか。

 

 

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アジアの成長は日本の若者では想像つかない

2015年 1月 6日 23:50

執筆者:ishizuki

 昭和30年から昭和50年くらいまでの20年間の経済成長率の平均9%とは今の中国並みでした。今後東南アジアでは中間層が現在の倍の層になり、その人たちの消費需要が一層拡大すると期待されています。きっと中国やインドネシアの若者は日本の若者より貪欲に生きていくのでしょう。

 日本の若者はもっと中国や東南アジアを自分の目で見てみるべきなのだと思います。日本に閉じこもっていては、まったく異国人の貪欲さは想像がつきません。引きこもりがちの日本の男の子よ、もっと世界に目を向けてください。自分の価値観と全く違っている人々がこの世の中を構成しているのです。

 今朝、スタジオジブリの鈴木プロデューサーがこれからはアニメーションはインドネシアがすごいといっていたのが印象的でした。貪欲な20代、30代が活躍する国が今後もっと増えてくるのです。私のような50代さらに60代は、自分の頭の中に過去の9%成長の遺物の残像だけで生きているのかもしれません。物質的な成長を目の当たりにすることで初めて自分の中に秘めたエネルギーを燃やせるのかもしれません。中国に行き、中国の摩天楼を見て9%成長の残像を思い起こした私ですが、若者にも是非この成長のパッションを新たなる発見として脳裏に焼き付けてもらいたいと願っています。
 

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日本の経済成長率

2015年 1月 5日 23:48

執筆者:ishizuki

 私が生まれた昭和30年初頭からオイルショックまでの約20年間の経済成長率は平均9%だそうです。そしてその後2000年少し前までの20年間は平均4%、さらにその後現在までの20年間の平均成長率は0.9%だそうです。私が成人するまでは現在の中国並みの経済成長率だったのだと今更ながらに驚いています。

 小学校の時東京オリンピックがありました。私の周りの環境はみるみる変化していきました。作業小屋のような工場が工業団地に進出して近代工場になり、事業に成功した社長の邸宅には噴水のある池があり高価な鯉が泳いでいました。私はというと低学年では小学校では常に裸足でしたが、高学年のころはしっかりズックをはいていました。すべての人がそうでした。
 
 街並みはというとどんどん道路が舗装され、新しい道路ができ、砂利道はほとんどなくなっていきました。とにかくどこの路地にも子供がうじゃうじゃいて家の外でしか遊んでいませんでした。

 中学に入ると、アポロ11号が月面着陸、全国の中学校でテレビ視聴しました。高校のころはアイビールックが流行り、私も自分自身で学生ズボンのサイズを縫製し、細く細くして通学していました。太く太くボンタンにした怖い人とは違います。そんな変化ばかりの20年でした。これが成長率9%の時代だったのですね。

 その後の20年に上越新幹線、北陸自動車道ができ、モータリゼーションの真っ只中、そしてバブルへど時代は突き進んでいったのです。初めての海外旅行はこの時期からです。あたり前のように海外へと日本人が出向くようになりました。バブル期間があまりに短いので平均成長率は大きくアップしませんでしたが、ここでの変化も私にとってとても大きかったのは事実です。

 それから「失われた20年」です。ほとんど変化していません。むしろ後退感を持つ人が多いのが現実でしょう。この間で生まれた子供たちは、実は「街の変化、物質的な変化」を知りません。物質を求めて目の色を変えていた人だらけの9%の20年、日本では21世紀は20世紀と全く時代認識が異なる人々が主流になるという実感は、このことからもうかがえるようです。
 

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ジム・ロジャースの世界金融危機への警鐘

2015年 1月 4日 22:48

執筆者:ishizuki

 冒険投資家の異名をとるアメリカの投資家ジム・ロジャースは、2020年までの間に少なくとも1回は世界規模の金融破綻が起こるといっています。国債が暴落し、金利が上がり、株価も暴落するといっています。

 今の景気浮揚は日本、アメリカ、欧州の各国がお金を大量に刷ったことによる人為的なものであり、天井知らずで危険なものである。日本の円安誘導は間違いであり、安倍首相は「日本を破滅させた男」として歴史に名を残すとまで言っています。

 現在は確かに危険的状況なのかもしれません。この次の10%への消費税増税は1年半延期され、2017年4月増税になりました。しかし、もしジム・ロジャースのいうことと消費税の増税が重なると、日本経済にとって最悪の事態になってしまいます。今度の増税は確定です。景気条項がありません。消費税増税が金融危機の引き金ということもあり得ます。

 いずれにしても日本の金融緩和政策はまだまだ続き、日本銀行の国債買い入れはまだまだ続くのでしょう。アメリカ人に警鐘を鳴らされるのも当然の財政実態、それが今の日本です。
 

 

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人工知能の発達で税理士が不要になる?

2015年 1月 3日 21:37

執筆者:ishizuki

 英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授は、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を昨年公表しました。コンピュータにとってかわられてしまう仕事というです。

 この仕事の一覧を見ると「税務申告代行者」「簿記、会計、監査の事務員」「給与、福利厚生担当者」「データ入力作業員」がありました。私たち税理士事務所の現在の仕事のうちかなりの部分の仕事が、昨今の著しい人工知能の発達で10年後はコンピュータにとってかわられてしまうということらしいのです。

 ここで驚くことは、単なるルーチン業務のみがコンピュータにとってかわられるのではなく、税務判断の業務をもコンピュータができるようになるという点です。
 本日のNНKの「ネクストワールド」では、消える業種の中で明確に「税理士」と明記されていました。

 私はこれはその通りだと思っています。7割の業務が簿記会計であり、残る3割の税務申告業務は7割の簿記会計がきちんとできていれば、それにリンクして税金計算できることのなります。(ただし現実はこのように簡単な理屈になりません。税理士として重要性の高い判断業務が必要であると自負しています。)流れ作業のようにコンピュータ化されてしまう仕事と判断されたからなのでしょうか。それとも、もっと高度な税務判断も人工知能でできるというのでしょうか。

 税理士の税務判断業務が、将来人工知能コンピュータにとってかわられるかもしれないという前提で、自己研鑽していかなければならないと思っています。一般の納税者が、税務の裁決や裁判所の判例を自由に検索できるようになってしまうと、その高い知識の納税者をクライアントにするより高いレベルの判断能力を持つ税理士が求められるからです。

 スキル磨き続けなければ、私たちの未来もないですからね、頑張りますよ。

 

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日本銀行の国債買い入れ、え!?

2015年 1月 2日 23:29

執筆者:ishizuki

 日本銀行のHP「当面の長期国債買入れの運営について」を見てみてください。
 国債買入金額、毎月8〜12兆円程度を基本とする。ただし、政策効果の浸透を促すため、市場動向を踏まえて弾力的に運用する、とあります。
 
 財務省が発行した国債を1年に約100兆円引き受けて日本銀行が市場から買い入れているのです。買入資金は刷り上げた1万円札の大量発行です。

 この計算で行くと2020年の東京オリンピックまで6年度ありますから、100兆円×6年=600兆円 の国債が市場から消滅することになります。
 
 今後予算計上で毎年50兆円づつ6年間で300兆円発行しても、600兆円減るので、正味は300兆円の増加だけになります。市場動向いかんではもっと買い入れるのかもしれません。すごいことをしているのだと思いませんか。

 1万円札を刷り続けているからにおいて、インフレになるのではと素人なりに心配するのですが、神風のような原油安が功を奏し、なお物価上昇が抑えられています。奇跡のようなタイミングです。

 このようなトリッキーなことが実際に行われているのです。実際はこの方法しかないかもしれませんが、私たちはもっと注視しなければならないのではないのでしょうか。

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日本経済の湯加減は?

2015年 1月 1日 13:58

執筆者:ishizuki

 日本の国債は現在2015年3月で780兆円という政府の発表です。これはどこまで増えるのでしょうか。エコノミスト26人に対するアンケートが週刊東洋経済にありました。「2020年度にプライマリーバランス目標達成は可能だと思いますか?」これに対して69%の18人が「思わない」という回答でした。

 プライマリーバランスとは税収等の歳入で歳出がまかなえることで、あたりまえですが、借金しなくていい国家予算ということです。ここで注意しなくてはならないことは、これが達成したからと言って、単にあたりまえの状態になるだけですから、借金は少しも減っていないということです。逆にこれが達成できないということは、借金財政が続いていくことであり、借金が膨らんでいくということです。

 エコノミストは2020年のオリンピック終わってもなお借金財政は続くといっているのです。政府発表の公債だけでも2015年3月で780兆円あります。年平均50兆円で伸びているのでこのまま5年続けば1,000兆円を超えてしまいます。これには地方債は入っていないので実際の国地方公共団体の借金はもっと大聞くなります。

 これは返済可能なのでしょうか。私たちは「ゆでガエル」状態に慣らされてしまっていて、40°の風呂のつもりが48°くらいにならされているのかもしれません。 

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