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相続税は高いのか?

2017年 5月20日 09:22

執筆者:ishizuki

 相続税はインターネットの検索のなかの相続税早見表のようなもので概算額を知ることができます。配偶者がいる場合と、配偶者がいない場合に区分され、多い事例は、ご主人が亡くなって奥さんが残されることを想定するので、配偶者がいる場合の欄を見ます。その次に子供の人数で相続税額がわかるようになっています。

 多くの税理士事務所がこの早見表をHPに掲載し、相続税の周知をしています。働き手のご主人が一家を支えている事例を前提としているのでしょう。多くの方に参考額としてこの数字が役立っているのかもしれません。一般的に年齢の高いご主人が第1次相続として亡くなり、ご主人の財産のうち半分を残された奥さんが取得し、第2次相続で奥さんが亡くなる。そして子供たちだけ残る前提だからです。

 しかし、税理士は中小企業をお客様として活動しています。中小企業は社長が稼ぎ奥さんが経理を担うことが大多数です。ということは社長も奥さんも年収があるということです。これを数十年間積み重ねてくれば、それぞれが財産形成できています。第1次相続で半分を配偶者が取得するという提案が全く功をなさない事例になるがことがほとんどです。

 なん通りかのシミュレーションをして最良の税額に落としどころを見つけるお手伝いをすることが税理士の仕事であると最近の相続税申告の実例から痛感している次第です。
 

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